めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「は」か「わ」
「こんにちは」「こんにちわ」、「こんばんは」「こんばんわ」・・・どちらの表記もよく見かけるし、最近では「わ」の表記で連絡を頂くことがしばしば。さて、どちらが正解か?実は「は」が正解。これらのあいさつ語の語源は「今日(こんにち)は、いいお天気ですね。」「今晩は、○○ですね。」といった会話で、後半が省略されて「こんにちは」「こんばんは」となった。「わ」の方が「和」に通じるといった意味合いから誤表記と分かりつつ、あえて「わ」とすることもあるそうだが、公式の場面では正式な「は」表記にしたほうがいいだろう。いつか「こんにちわ」「こんばんわ」が、独立した「感動詞」として定着するかもしれないが。
2014/04/08 09:45
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脱「固執」
3日ほど関西滞在し、改めて北海道の素晴らしさが実感できた。とにかく食べ物と空気の美味しさが違う!!!九州、関西、関東、北海道と住んだことがあるからこそ、北海道は「食べ物王国」「自分自身にとって最高の土地」だと断言できる。人生の半分以上は関西で過ごしたのだが、正直言って未練は全くない。固執するよりもいろいろと比較してみて、自分にとって良い場所、良いもの、方法を選べると最高だろう。勉強法もしかり。成績が伸び悩んでいる、下手すると下がってしまった…ということが続く=「別の勉強法を試したほうがいい時期」と言える。いろんな方法などを比較してみて自分に合ったスタイルを築くことが成績アップへの近道。
2014/04/07 09:47
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原動力
作家、恩田陸氏は幼いころ「課題図書」が大嫌いで、読書感想文の課題が出たら、ほかの生徒とは違う本を読んでいたそうだ。「なんでこんな趣味の合わない本を読ませるんだ、と毎年一人でおこってた」(「作家の読書道」より抜粋)。与えられたものを素直にこなすのではなく、反発するエネルギーが作家への道へと進ませるきっかけの一つになったのだろう。ちなみに自分自身が中学生のころ、複数の塾の「講習会」を受けたが結局どこも長続きしなかった。昔から偏屈で、「この先生、教え方下手!もっとこういうふうにすればいいのに」と妄想にふけっていることが多かった。逆に「この先生、教え方最高!」ということもあった。今から思うとあの時の、塾講師に対する生意気な反発エネルギーが今の自分への原動力となっていることは間違いない。
2014/04/06 13:22
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自分にしかできないこと
「痛くない注射針」を開発したのは東京の墨田区にある岡野工業という下町の工場。以来、1000億円規模の新しい経済の舞台のトップランナーにたったわけだが、先代の時代から今も従業員の数は変わっていないそう。「うちにしかできない」職人の仕事があるのだから、競争の激しい大量生産に走る必要は全くないとのこと。さて自分自身、縁あって国語塾を立ち上げる際に意識したことが「自分にしかできないこと」。道コン、漢検などは大手にお任せして、それよりも自分にしかできない独自のやり方、指導法、サービスなどにこだわっている。それに賛同していただける方、大歓迎。※3日間、出張?のためブログはお休み。6,7から再開予定、こうご期待?!
2014/04/02 03:10
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インプット
先週からの「なりきり作文」の続きを宿題できちんとこなしてきたN君。キツネの目線からハラハラドキドキの臨場感あふれる文章を仕上げた。書き出しは夏目漱石の「吾輩は猫である」、終わりは新美南吉の「ごんぎつね」を思い起こさせる表現を盛り込んだ素晴らしい作品。すでに知っている文章や事柄をうまくアレンジして使うためには、日ごろから「いい情報、本物の文章」をインプットしておく必要がある!とつくづく感じた出来事。アウトプットしようにもインプットの蓄積がなければ無理である。
2014/04/01 08:27
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わらしべ長者
「わらしべ長者」(ある一人の男が、一本のわらを元に物々交換を繰り返していき、最後は富と豪邸を手に入れるいう話)という日本昔話が好きである。なぜなら最後はハッピーエンドになるから、しかも徐々に徐々に縁をたどっていき現実味があるから。たとえばアンデルセン童話などは、一生懸命に生きる主人公にある日突然のように幸福が降って湧いてくる・・・それはそれでいいが、あまり現実味がない。さて、長くて難解そうな論説を解くときに難解な表現の「言い換え」を探しつつ結んでいくと・・・まるで「わらしべ長者」のごとくに一本の線でつながっていき最後には答えに行き着く。とまあ文章にすれば簡単だが、実際に「言い換え」をつないでいくにはそれなりの訓練が必要。詳細を知りたい方はぜひご連絡を。
2014/03/31 07:40
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自分だけ分かっているのはタブー
文部科学省、教科書検定の関係者などに言いたい。中学数学の「記号」について、アルファベットだけではなく元々の意味を表記してほしい、と。面積=S(square measure),体積=V(volume),母線=l(line),半径=r(radius)といった具合に。一体何人に聞かれたことか?「なんで面積はSなの?」と。極めつけは連続する整数について。。。。連続する偶数を2n,2n+1となると、現役中学生で数学に対して苦手意識を持っているタイプだと「何このnは?なんでnなの?わけわかんない~~~~」となる。とりあえず納得しないことには次に進めないので「おそらく、ナンバー(number)の頭文字だよ」と説明している。丸暗記すればいいことだが、人間は納得しないものを覚えて自分のものにするのは難しい。さて、文章を書くときに気をつけなくてはならないのは「自分だけが分かっていても、きちんと伝えないと相手には分からない」ということ。いつ、どこで、誰が、何のために・・・をしっかりと意識する必要がある。教科書を作る人は、それを使う人、年齢、などをもっと考慮すべきだろう。
2014/03/30 02:02
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言葉の順番
「順番次第で印象が変わる・・・『実直だが、仕事が遅い』『仕事は遅いが、実直だ』ではずいぶんちがう。いい言葉で締めてもらえば株は上がるし、悪い言葉なら逆になる」(朝日新聞 天声人語 3月27日付より)。国語的に言うと逆説の接続語や助詞の後に意味が強まる。そのことをしっかりと意識して読解をするとどんなに長い一文でも、実は後半が大切だと分かり気が楽になる。ちなみにサラリーマン世界においては、上司が部下に注意するときは「まず褒めてから、注意する」といった指導しているノウハウ本がある。いい言葉を最初に持ってくるか終わりに持ってくるかはケースバイケースで。
2014/03/29 01:24
今の時代・・・
授業で使用する資料を作りながら、つくづく思うことがある。「今の子は恵まれているなあ・・・・」と。こんなことを言うと世代がばれるが。今の時代、さまざまな趣向を凝らしたテキストが書店に行けば手に入る、ネットでもあらゆる情報を手に入れることができる・・・。一方、情報過多のためどれをどのように選んだらいいのか迷うのも事実である。だからこそ、彼ら彼女らに適したノウハウを伝授できるよう心がけている。
2014/03/28 07:21
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木を見て森を見ず
「木を見て森を見ず」ということわざがある。森の末梢部分にこだわりすぎて、本質や全体をとらえられないことのたとえ。これは国語の長文読解にも同じことが言える。一文字ずつ、一行ずつ理解しようと一生懸命こだわりすぎると逆に理解できなくなる。それよりも、段落ごとに遠くから全体を眺めると「キーワード(何度も使われる言葉)」が浮かび上がってくる。こうなるとしめたもの。段落ごとのキーワードをつなげるだけで本文のおおよその言いたいことが分かる。むろん、最初からぱっと見てキーワードが分かるわけではないが、練習を積めば「遠くにいる獣の動く影を一瞬でとらえるマタギ(猟師)」のようになるだろう。ぜひお試しあれ。
2014/03/27 12:33