めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
業界の異端者
北見市にある「山の水族館」をプロデュースした中村元さんの言葉から。「お客さんが見なくても、教育的、学術的に『すぐれた展示』をすることが有意義なのだと言います。しかし、僕に言わせれば、そんなものは『最悪の展示』にしかすぎない」(朝日新聞5月17日付より)。北見の友人からいただいた「清月」のバウムラスクをほおばりながら興味深く記事を読み、「そうだよ、そうだよ~~。塾の指導もそうだよ。文学的解釈などは大学に入ってからで十分。今はとにかく最短で点数をとれる方法を身につけるということが大切。(必要に応じて作品の時代背景などを伝授することは大切であり、自身も実行しているつもりだが)。頭の固い先生やお上は古いことばかり言うんだよ~」と一人で息巻いていた週末である。
2014/05/18 01:35
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昔話が廃れない理由
古今東西、童話やおとぎ話が世代を超えて語り継がれている。①教訓が分かりやすく盛り込まれている。②お話がシンプルで分かりやすい。この2点がすたれずに語り継がれる理由だろう。では、なぜシンプルで分かりやすいかというと「対比」が随所に盛り込まれているからだろう。たとえば「意地悪ばあさん」に対して「親切なおじいさん」、「親切な夫婦」に対して「いじわるな夫婦」、「意地悪な継母」に対して「やさしい娘」、「できの悪い兄」に対して「できのいい弟」、などなど。つまり一つのこと一人のことを詳しく延々と述べるよりも別のものと比べて語ることによって主人公が引き立つ。物を書くとき、読むときにはいつも言っているように「対比」を意識するとよい。
2014/05/17 02:22
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出題の意図
「国語は答えが一つとは限らない、数学のようにきれいに解けない・・・だから苦手」という声をよく聞く。たしかにごもっともな意見だとつくづく思うし、実際にそういう解答があるのは事実。作者は自分の意見を読者に伝えたいたがために何度も同じことを言葉を換えて表現しているので、出題者側の意図には反するけれど、答えとしては完全に×ではなくて△という場合が生じる。中学生の問題集の中で(問)「死を連想させるものとして書かれている言葉を六字で」(答)「寒椿の落ち葉」だが、ある生徒は「遥かに遠い旅」と書いた。「死とはこんなにも身近で、遥かに遠い旅」という文から抜き出したわけだが、これは「連想させる」というよりも「ダイレクトに死について書いてある」ので間違い・・・・。では、どうやったら迷わずに正しい答えに行き着くかとというとズバリ「キーワード」を見つけること。これは作者の意図というよりも出題者側の意図を読み取ることになるのだが・・・。詳細は授業で。
2014/05/16 01:32
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役割
人はそれぞれ「役割」があって、生まれてくるという・・・。「役割」とは世間に名を残すという大それたたことばかりではなく、「きちんと子育てをする」といった当たり前?のようなことだそうだ。そんなこと言われてもいまいちピンとこないのだが、現役で常に活躍している作家のエピソードを読むと「ああ、この人は作家になるべくしてなったんだなあ。この人の役割は物を書いて人に伝えることだったんだなあ」と思うことがある。例えば文筆のみならずコメンテーターとしても活躍している石田衣良氏。小説を書くきっかけが、女性誌の星占いだったとか。歴史に「もしも」はないのだが・・・もしも彼が女性誌の占いを読まなかったとしても、やはり別のきっかけで小説を書くことになったのではないかと思う。さて、自身の役割は?まだまだ模索中だがとりあえず目の前の仕事を頑張ることが正しい生き方と信じて頑張ろう。
2014/05/15 07:02
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継続するには
我ながらブログ更新、よく続いているなあと感心?する。今まで日記というものを忘備録として書いてみようかと思ったところで3日と続いたためしがないからである。では、なぜ今回ブログを継続できているかを考えてみたところ次の二つに集約される①読んでくださる方、応援してくださる方が存在するから。②どんなにネタがなくても「書く」と決めたからには継続しようと自分に課題を与えたから。勉強もしかり。①頑張ったら親、先生から花丸をもらえる、テストでいい点が取れるといった動機、ご褒美がある。②どんなに疲れていたり忙しくても平日は最低でも必ず15分は机に向かう!などと課題を決めて実行する。という二点を習慣にするとよい。漠然と遠い将来ため・・・といった理由ではモチベーションアップの理由としては弱い。①に関しては学年が低い場合に特に有効、子供が問題を解いたら解きっぱなしではなく必ずすぐに「答え合わせ」「直し」「褒める」のリアクションを保護者の方にはしてほしい。
2014/05/14 02:58
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逆視点の諺
「先んずれば人を制す」に対して「駄馬の先走り」、「渡る世間に鬼はなし」に対して「人を見たら泥棒と思え」、「善は急げ」に対して「急がば回れ」といったように諺には逆の意味を持つ物が多い。つまり、一面的な視点を別の諺が補ってくれる。日めくりカレンダーなどに一日一話的に諺が印字されているものがある。ありふれたような諺でも、それを朝、胸に刻みつけて行動することによって多面的な視点での行動がとれるかも。諺に限らず、詩や言葉でもよい、忙しい毎日、先人達の教えにちょっと心を傾けてみると気持にゆとりができるだろう。
2014/05/13 02:46
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ちょっとひと工夫
「アインシュタインが科学に興味を持ったのは、イラストのたくさん入った、子供でも理解できる科学の入門書を読んだから」「もしアインシュタインが無味乾燥で難解な科学の本を与えられていたら、一生、科学嫌いな人間として過ごしたかもしれないのです。」という文を見つけた(盲点力 多湖輝著)。それを読んだ瞬間に、5月9日にブログに書いた持論は間違ってなかった!と嬉しくなった。とはいえ、学年が上がるにつれてテキストの内容、板書を写したノートが難しくなり、無味乾燥になりがちなのは避けられない。そういう場合は自分でメモ書き程度のイラストを描く、公式類をメモ書きし、壁に貼ってあるアイドルポスターの横に貼る(←目に触れる頻度を上げるため)といったことがお勧め。先日、古文の「係り結び」の資料に「ぞ なむ や か」にはアンパンマン、カレーパンマンなどなど、「こそ」にはバイキンマンを中2のYちゃんに描いてもらったところ、これが大好評!!!Yちゃんありがとう。
2014/05/12 02:12
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良書の条件
良書の条件というと人それぞれ、しかも複数あるだろう。自身の中で、良書の条件の一つは「目次が充実していること」。目次とは章の要約であるので、ハウツー本などに関してはそれを見るだけでおおよその内容の見当がつく。作者の言いたいことの見当がつくからその本を目次以外は読む必要はないか?というと全く逆で、目次の内容に興味をそそられるからこそ本文を読んでみたくなる。目次と章内容があまりにもかけ離れているとショックを受ける。作文、意見文、読書感想文を書くときには内容を的確に表現しつつ、読み手に興味を抱かせる題名を考えることが大切。
2014/05/11 03:06
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わらしべ2
毎日ブログを書くのを楽しみにしていると同様、何人かのお気に入りのブログを読むのも日課。さて、以前ブログで「わらしべ長者」について書いた(3月31日)。たまたま、ある人のブログで「わらしべ長者的効果」といったタイトルで、いかにして自分は成功していったかを書いた記事を読んだ。要するに今の成功があるのは①まず、わらしべを持って行動したこと。②地道でなおかつ正しいコツにしたがって行動したという2点が書かれている。勉学もしかり、正しいコツ等を見つけ、あとはただただ「地道に」やるのが一番。自身は、若い子たちの最初の「わらしべ」になれればいいなあと日々精進・・・彼らがどんどんステップアップして羽ばたいていくのが一番嬉しい。
2014/05/10 02:25
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テキスト選び
授業で使う市販テキストを選ぶとき、また自分で作成するときのポイントがある。一つ目は内容が充実していること、二つ目は見た目が分かりやすく、飽きがこないこと。一つ目は当たり前として、二つ目に関してはいくら有名な良書と言われているものでも学習する本人が読まないことにおいてはどうしようもない、まさに宝の持ちくされ。だから文字だけのは避け、説明がシンプル、色分けしてあってビジュアルで訴えているものを購入、自作テキストはあえて「シンプル」を心がける。勉強が超得意であらゆる科目を自力で勉強できるタイプにとっては「物足りない」「内容が薄い」と思えるようなものから始めるほうが飽きずに取り組める。本屋で、親が子供に「どれでも同じだから・・・」と値段の割には内容がぎっしりのを大量に子供に押し付けるのを見かけるが、あまり良い選び方とは言えないだろう。スポンサーとしてはお得感があるのは分かるが・・・。
2014/05/09 01:58
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