小さな国語塾のつぶやき
貸出し制限
公立図書館の貸し出しにより本が売れなくなっているとして、大手出版社や作家らが、発売から一定期間、新刊本の貸し出しをやめるよう求める動きがある。先日、これに関するニュースを新聞で読んだ時、新刊をいち早く図書館に予約して借りて読んでいる自分自身としては複雑な気分になった。確かに、新刊本が図書館ですぐには手に入らないとなると書店で購入をする可能性も高くなるだろう。しかし、それは本当に本が好き、しかも自由になるお金がある大人の場合であって、経済力を持たない子供たちの場合だとどうか?と考えるからである。ある一定期間を過ぎれば新刊を借りることが出来るとはいえ、その頃にはいわゆる「新刊」とよべるのか?出版不況を打開したいという出版社の言い分は分かるのだが、新刊本の貸し出しをやめるというやり方では「読書離れ」を加速させないか?と危惧する。何事もバランスが必要だとは思うが・・・、もう少し別の打開策はないものかを吟味してほしいと感じる。
2015/11/01 08:59
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