小さな国語塾のつぶやき
時雨
昨夜、授業が終わってから生徒を見送ろうと玄関先を出ると、ぱらぱらと雨。まさに「時雨(しぐれ)」だなあなんてのんきなことを考えた。「時雨」は「雨」という字からなんとなく梅雨時?と思いがちだが、実は 秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨のことで、冬の季語。ちなみに、毎年5月から7月頃にかけて三陸沖や北海道沖で捕れるサケ(シロザケ)のことを「時鮭(ときざけ)」という。サケが旬の季節の秋ではなく、春から夏にかけて捕れるため、時期が異なるという意味で「ときしらず」と呼ばれ「時鮭」「時知らず」と書かれてスーパーに並んでいることがある。そのため、なおさら「時雨」を夏の季語と勘違いしやすいのだが要注意。ちなみに昨日の夜の雨は本降りにならずあっという間にやみ、まさに文字通りの時雨であった。
2015/10/31 14:25
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