小さな国語塾のつぶやき
一般常識をはずす
入塾して間もない中学1年生の3人組。3人で切磋琢磨しながら熱心に国語の勉強を頑張っている彼ら、熱心だからこそ・・・つい冷静さを失ってしまい「本文」ではなく「一般常識」で答えてしまうことが相次いでいる。そのことを指摘すると皆、すぐに納得して注意深く本文を読むようになり正しい答えを選べるようになったのだが、それを本当に身につけるためにはもう少し時間がかかりそうだ。例えば「桜」「桜吹雪」という言葉から、常識的な「お花見」「華やか」というイメージを持った生徒。本文には「別れる」「さみしさ」「寂寥感」という言葉が並んでおり、一般的には華やかでめでたいイメージの桜に対して作者は「はかなさ」をテーマにしているのだが・・・。同様に「水が流れる音」に対しての擬音語を選ぶ問題では「ざーざー」「ざぶざぶ」といった一般常識で選んでしまったが、実は「水が小さくささやく声」という直前の表現から答えは「こんこん」が正解。すなわち、勢いよく流れるというよりも静かに遠慮がちに?流れるといった擬音語を選ぶ必要があった。ヒントは本文だと頭では分かっていても、身近な題材だとついつい主観で選びがち。今後、意識してひたすら練習あるのみ。
2015/10/24 09:19
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