小さな国語塾のつぶやき
風来坊と風雲児
幼い頃に観ていた時代劇「暴れん坊将軍」という番組では、江戸時代の八代将軍吉宗が一般の侍に扮してふらりと町を偵察。自分のことを名乗る時には身分を隠すために必ず「~の風来坊」と言う。この「風来坊」とは、どこからともなくやって来る人。また、身元が知れず、一つ所にとどまらない人。風来人。風来者。 さて、自分自身が大人に近づくにつれて「風雲児」という言葉を知り「風来坊」と親戚?なんて勝手なことを思っていたが実は全く違う意味だということを知り、きちんと正しい意味を頭に入れた。「風雲児」は「龍が風と雲とを得て天に昇るように」、好機に乗じて世に登場した人物を表す。「風来坊」があまりいい意味ではないのに対し「風雲児はとてもよい意味となるので、しっかりと間違わないように使いたいもの。また、「風来坊」ではなく「風雲児」と呼ばれるように日々精進したいもの。
2015/10/06 10:58
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