小さな国語塾のつぶやき
何を問われているか
司会者が最後まで言い終わらないうちに、ものすごい勢いでボタンを押す・・・・という場面はクイズ番組の定番。いかに早くボタンを押し、正確に答えるかを競うクイズ番組。時には回答者本人が問題を最後まで聞かないうちにボタンを押したため、問そのものを勘違いしてしまうことが起こりうる。それはそれで番組が盛り上がるのでいいわけだが、通常の勉強はクイズの早押しとは違い「じっくりと何を聞かれているか」に意識を集中することが大切。昨日の中学生クラスでは「何を聞かれているか」を把握するというテーマで授業。中学1年生だけのクラスでは、次のような問題を出した。①「植物が光を受けてデンプンなどをつくる働きを何というか」②「光を受けてデンプンなどを作るのは、植物の細胞のどの部分か」(共に中学1年生の理科の問題集から抜粋)。①に関してはすぐに「光合成」と答えた彼ら。②に関しては「あれ?なんだかさっきと似てる?!あれ?あれ?」と顔を見合わせていた。答えは「葉緑体」、文章の最後の「細胞のどの部分」をきちんと読まないと迷う問題。国語では理科よりももっと長い文章で問われるので、どこをどう意識する必要があるかを指導。いつも言っているが、国語力を上げれば他の科目でも必ず点数アップが期待できる。
2015/10/03 14:31
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です