小さな国語塾のつぶやき
瑕
「瑕疵(かし)を認める(具体的には約束とは違う物事や状態)」と聞くと何となく分かるだろうが、漢字で書かれると困る言葉。特に購入物に欠陥(品質不具合)があり、約束を果たしていないことを「瑕疵がある」と言う。「瑕疵」とは、「傷、欠陥、欠点」という意味になり「瑕(きず)」は「玉に瑕(『たまにきず』それさえなければ完全なのに、惜しいことにほんの少しの欠点がある場合にいう。)」といった慣用句でも使われる言葉。「玉に瑕」という言葉も聞くと分かるが「瑕」ではなく「傷」と書いてしまいがち。怪しい時はひらがなで書くことがベスト?!ちなみに自身は、むかーしむかしに「玉に瑕」→「たまに(時々)傷がある」→「どんな完璧に見えるようなものや人でも、時々は傷がある」と勝手に解釈していた。ある時に漢字を見て正しい意味を悟った(汗)。慣用句において正しい漢字を書くことは無理でも、逆に意味を捉えるには漢字表記を見るのが一番だと思う出来事。
2015/09/28 13:33
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