小さな国語塾のつぶやき
素敵
中学生の頃、「素敵」を「素適」だと思い込んでいた。なぜなら「ステキ」は褒め言葉なのだから「敵」ではなく「適する」と言う意味の「適」だと信じていたから。なぜ、良い意味で使われる言葉に対して「敵」というマイナスイメージがある漢字を用いるのか?「ステキ」という言葉自体の由来は、「素晴らしい」という言葉に、「決定的」などに使われる接尾語の「的」がついたものと考えられている。その証拠に明治頃には「素的」という表記が使われていたそうだ。その後「敵」という漢字は、訓読みすると「かな(う)」とも読めることから「素晴らしすぎて敵わない」と、「敵」という漢字が使われたという考え方が一般的だと知ってからは迷わなくなった。漢字は表意文字だからこそ「あれ?何か変?」と思ったら語源を調べ、納得すると紛らわしい漢字を間違わずに覚えられるようになること間違いなし!しかも長期記憶として定着するのでおすすめ。
2015/09/05 02:55
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