小さな国語塾のつぶやき
脚色
[原作者を喜ばせるドラマ“脚色” 池井戸氏『民王』撮影現場を訪問]というタイトルで次のようなニュースがネットに掲載されていた。「池井戸氏の原作小説をドラマ化するにあたっては、翔のキャラクター設定が“女子力の高い男子”になっているなど、原作の設定とは異なる部分も多い。こうした脚色について池井戸氏は『クリエイター目線で言うと、ドラマでやるにはこれくらい女子力があるような男の子のほうが良い。監督も脚本もすごく熟練したクリエイターの方々だなと感じます』と賛同。」こういうニュースを見聞きすると心がホッコリする。最近、デザインなどを無断で模倣したという疑惑のニュースが多かったので、作者了承のうえ「原作」にオリジナリティを加えた作品・・・それが作者に絶賛されるという出来事に安堵と嬉しさを感じる。模倣や、ある事物を基準にして手を加えることは決して悪いことではなくむしろ高い作品を作るためには必要なことだと思う。ただ、そこにはきちんとした手続き等が必要となる。さて、高学年の生徒が江戸時代の松尾芭蕉の作品のように、自分が書いた文章の終わりを「俳句」で締めた。これは模倣と言うよりも先達の素晴らしい型式を見本として頑張った素晴らしい脚色。今後の頑張りがますます楽しみである。
2015/09/04 15:25
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