小さな国語塾のつぶやき
すごい
男性を喜ばせる「さしすせそ」の法則があるらしい。「さ・・・さすが、し・・・信じられない~、す・・・すご~い、せ・・・センスいいね、そ・・・そうなんですか~」だとか。確かに男性に限らず、女性も人から先のような言葉をかけられると悪い気はしない。さて、「す・・・すごい」は元々は気味が悪かったり、ぞっとするほど怖かったりする感じを表す言葉であった。それが、良い悪いにかかわらず、普通程度をはるかに超えてビックリするようなときに用いられるようになり、ある意味便利なオールマイティーの言葉となった。便利だからこそついつい文章を書く時に使いすぎてしまうので要注意。読書感想文などを読んでいると一枚の原稿用紙の中に文末が「すごいと思います」のオンパレードということが珍しくない。目の前の人間を褒める時には「すごい」を連発することは良いことだが、ゆめゆめそれを文章には当てはめてはならないということを心に留めておきたいもの。
2015/08/29 04:32
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