小さな国語塾のつぶやき
こだわり
今日から新学期、中学生の教え子たちは無事に「読書感想文」「意見文」「人権作文」を出しただろうか?いい評価をもらえるといいなあとふと考える。さて、以前にも書いたが某生徒が「日本語は難しい」というテーマで意見文を仕上げた。確かに日本語は難しく、難しい理由の一つが「同じ言葉でも時代の変遷とともに全く真逆の意味を持つことだろう。我々日本人は何気なく使っているがよくよく考えるとおかしい?不思議な言葉が多い。そのうちの一つが「こだわる」という言葉。「素材にこだわってます」「こだわりの味」「こだわりのお店」というと「厳選された素晴らしい」といい意味で使われるが、そもそもは「固執する」というあまりよくない意味の言葉。では、なぜ良くない意味の言葉が良い意味で使われるようになったか?1970年代ごろから「個性」が尊重されるようになり、そこから「こだわり」が良い意味で使われるようになったとか・・・。細かいことにこだわるつもりはないが・・・、世代が上の年代に対して「こだわり」という言葉をいい意味で使うと違和感を与えることになるので気を付けようと思う今日この頃。
2015/08/19 12:14
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