小さな国語塾のつぶやき
素麺
小さい頃、夏には「素麺」が食卓に上ることが多かった。あまりにも頻繁に食べ続けたため、飽きてしまい今はあまり食べようとは思わなくなってしまったが・・・・。さて、お恥ずかしいながら小さい頃は「素麺」と言う字を正しく読むことが出来ず、子供心に勝手に「すめん」だと思い込んでいた。「素麺」と書いて「そうめん」と読むのは、まさに当て字にほかならないわけだが由来はいったい何だろう?と思い調べてみた。【鎌倉、室町時代に中国から伝わり、古くは「索麺」と書き、「さくめん」が変化して「そうめん」となった。「索」は縄、綱の意。麺が縄のように細く長いことからいうもの。「素麺」の「素」は、麺が白いことから、白い意の「素」の字を当てたとする説や、「索」の字を書き間違えたとする説もある。】という。単なる当て字ではなく麺が白いから「素」と言う字があてられている、しかも確かに「索」と形が似ていなくもないなあと納得。「索」を書き間違えたことがきっかけで「素」と定着したというのが事実であったとしてもきちんと意味が通じており、いいなあと思う。ん十年前に学級新聞の記事を書いた時に「先生の恋人は・・・」と書くべきところを「先生の変人は」と誤記してしまいそのままクラス全員にコピーして配られたというのは、かなりマズイ思い出である(苦笑)。
2015/08/14 04:16
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