小さな国語塾のつぶやき
残暑
今日は立秋!先日の猛暑はどこへやら?暦に合わせたかのように一気に涼しくなった北海道。まだまだ暑くなる日もあるだろうが、それでもいわゆる残暑はいつまでも続かない…続かないどころか北海道の短い夏が終わりると思うとちょっぴりさみしくも感じる。今日からは近況のお便りの始まりは「暑中見舞い申し上げます」ではなく「残暑見舞い申し上げます」となる。「残暑」とは、とにかくいくら暑かろうが、もう秋に入ったのだから、その暑さは「残暑」に過ぎず、やがてそれも下り坂になるという考え方である。こうした考え方には救いがあり、何となくほっとする感じもする。特に、エアコンなどの無かった時代には「立秋」という言葉を聞いてやれやれという気分に浸る人が多かったのではなかろうか。日常の中のちょっとした言葉や自然の風物から「涼」を感じる感性が素晴らしい。素晴らしいと言えば、小学4年生のS君は作文中に「水の流れを見ていると心の中が涼しくなった」と表現した。「おおっ、なかなか~!」と思い、「お見事!」という文字の入った森鴎外のスタンプを押したところ・・・「ノーベル賞」という文字の入った川端康成のスタンプの方がいいと言われてしまった(苦笑)。
2015/08/08 03:54
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