小さな国語塾のつぶやき
信頼関係
「実はこれは本当の考えではないんです・・・。」とポツリともらした中学生。意見文のメモ書きから組み立てを!と張り切っていた矢先に先のセリフ。よくよく聞くと、意見文のテーマに悩んだ本人が親に相談し、ある意味親に言いきられる形で「主張」を決めたという。どうりで、あやふやな態度でなかなか筆が進まないはず!と妙に納得。結局、本人の本音を聞き出し、もちろんそれを軸にしてテーマをや主張を決めなおした。それからというもの本人は見違えるように意欲的になりどんどん筆が進んだ。何が言いたいか?指導者と本人との信頼関係が大切だということ。いくら有名で優秀な先生に教わったとしても本人がその先生のことを信頼していなければ、たいした効果は上がらない。逆に、無名で実績がほとんどなく、年齢も若い・・・・という指導者でも、あくまで本人との信頼関係がしっかりしていれば、それなりの成果につながると思う。今回のケースでは決して親が悪いわけではなく、困ってる子供にアドヴァイスした結果であり、子供側としては相談に乗ってもらっているという立場から強く言えなかっただけだ。ただ、生徒から相談を受けた時には、いくら教える立場だからと言って「押し付け」にならないようにと肝に銘じる出来事。
2015/08/06 13:38
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