小さな国語塾のつぶやき
小説心情と動機解明
現代文においては難易度順に挙げると①詩②小説③随筆④評論(論説)と生徒に説明している。皆、一瞬「え?逆じゃない?」という顔をするが・・・。詳細は省くとして、今日のメインは②の小説。なぜ、小説が難しいか?本文に書かれている「行動」「事実」から登場人物の「気持ち」を読み取らなくてはならないから。では、なぜ本文に書いていないことを国語で問うのか?という疑問が生じるだろう。実は、人間の内面にある「何か」を言葉にすることが、社会参加への第一歩になるためと言われている。何かが行われたときには、それがどういう行為であれ必ず動機や理由があると考えるのが我々の社会における暗黙の了解。典型的なのが「犯罪動機」、それによって「公平な裁判」が行われるというのだ。裁判における動機解明と小説の心情を問う問題の原理が同じ・・・というとなんだか物騒な気分になるだろうが、結局は「国語」という学問は本当に社会生活を送るうえで不可欠だと言えるだろう。
2015/07/27 13:41
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