小さな国語塾のつぶやき
「自信」とは
「自分に自信がなくて・・・」「僕(私)は○○だから、できない・・・下手だし・・・」というセリフを何度となく聞くが、そもそも生まれつき自信を持っている人なんていない。なんらかのきっかけで「自信」を持ち、うまくいけばそれを持ち続けて成功するのである。もしかすると、幼少時の親の言葉や幼稚園、保育園の先生の何気ない一言かもしれない。幼い頃というのは、文字を書けた、つたない文(決して文章ではない)を書いただけでも「○○ちゃん、すごい!上手だね!」と言われ、その一言がきっかけで「自分は文章が上手」と勘違い?し、うまくいくとそれが自信につながる。「勘違いで始まった 小説家の道」というタイトルで、今回芥川賞を受賞した羽田圭介氏の寄稿が朝日新聞に載っている(7月22日付)。「単に文章の要約がうまくなっただけのことだが、小五の少年に己の文章能力を過信させるためには…じゅうぶんすぎるほどだった。」「己の文章能力を過信していた自分は当然のように小説家を目指した。」とある。つまり、「自信」とはあるきっかけや勘違い?によって後から身につけるものであり、その後の努力によって勘違いではなく本来の実力になる→自信をますます確固たるものにするという図式になると思う。最初から「自信」がある人なんて誰もいない、「自信」とは後からつけるもの。ぜひこの夏休みにちょっとしたきっかけを見つけて「自信」につなげてほしいもの、読書感想文講座まだまだ受付中。
2015/07/23 13:41
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