小さな国語塾のつぶやき
きっかけ
第153回芥川賞と直木賞が発表になり、特にお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの「火花」が芥川賞に選ばれたことが話題になっている。朝日新聞の一面にも受賞者3人のうち又吉さんだけが顔写真がアップになっている。彼の職業が「芸人」だから、意外性があるということか。各方面でも話題になっており、昨日の報道ステーションでの古舘キャスターの発言が物議を醸しだしているという。彼の発言には芥川賞が大衆化、商業主義になっており、芸人であり話題性もある又吉が受賞したのではとの皮肉が読み取れる。だが、芥川賞の9人の選考委員代表として会見を行った作家・山田詠美氏(56)は、又吉の作品が最初の投票から候補5作の中で最も票を集めており「選考会の時に、彼がどういう職業かというのはほとんど出なかった」と語っている。小説家が受賞したらこれほどまでには話題にならないわけだが、彼の受賞が、「活字離れ」が進んでいる今のご時世に「活字離れ」を食い止める新風を巻き起こすきっかけになるのでは?と思ってみている。何ごとも動機は若干不純?であっても「読む」「書く」ことへのきっかけになったり、それを見つけることはとっても貴重だろう。
2015/07/17 16:33
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です