小さな国語塾のつぶやき
「例えば」と「しかも」
昨日の中学生クラス、接続語を入れる問題で何人かが同じ間違いをした。正答は「例えば(言い換えの接続語)」で、誤回答が「しかも(累加の接続語)」。確かに、文章の流れから感覚で入れるならば「しかも」になるが、きちんと主語と述語を照らし合わせると「例えば」を入れることが出来る。接続語を入れるために□の前の文章の主語と述語は「気象という言葉は・・・・なかった」で、後の文章の主語と述語は「気象という言葉が・・・・出てこない」と全く同義なので「言い換え」となる。とはいえ□の直後から、たとえ話が延々と続くため「おっ、これは累加だ」と思うのは致し方ない。つまり何が言いたいかというと、「国語は決してセンスではなく論理的に考えて解くもの」ということ。文章を書くのもしかりで、まずは型やルールを守ったうえでセンスなどが生きてくるのである。
2015/07/11 11:30
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