小さな国語塾のつぶやき
ろく~ない
「今年の意見文は『日本語は難しい』というテーマで書くつもりです」と中学3年生のYちゃん。中学3年生でそこまで自覚できるとは素晴らしい!と思わず拍手。自身が中学生の頃は、何気に日本語を使っており、大人になった今でこそ、ようやく「あれ、この日本語で間違ってないかな?」「そういえば、これって何が由来?」と気になる今日この頃。さて、そのうちの一つとして「ろくでもない」「ろくな大人にならない」などなど「ろくに~ない」と何気なく使っている言葉なのだが、果たしてこの「ろく」とは何か?と気になったので調べてみた。「ろく」は漢字で書くと「六」ではなく「陸」。"陸地のように平ら"というのが原義で、そこから【水平、平坦なこと】という意味、室町末期から江戸時代にかけて現在のような打消しを伴うようになり、【まっすぐでない】から【まともでない】という意味になったそうだ。日本語は難しいというよりも奥が深いと改めて実感。
2015/06/22 14:01
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