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小さな国語塾のつぶやき

立場

関東在住の友人が、夏目漱石の名文学である「坊ちゃん」のお芝居を観たという。そのお芝居が、坊ちゃんが主人公ではなく、赤シャツ(坊ちゃんの敵?)が主人公として描かれており、立場が変われば同じ作品でもこんなにも違うのかというコメントのメールがきた。興味深いので、チャンスがあればぜひ観てみようと思っている。さて、裏で手を回し、計算高い人物として書かれている赤シャツだが、実は漱石自身が自著「私の個人主義」の中で「当時其中学に文学士と云ったら私一人なのだから、赤シャツは私の事にならなければならん」と語っている。これの真意についてはいろんな説があるが、人間は誰しも「無鉄砲で自我を生きている坊ちゃん」にあこがれつつも、現実と折り合いとつけながら時には計算高く生きており「赤シャツ」のようなのかもしれない・・・と思う。本を読むときには主人公に感情移入しがちだが、時には脇役や第二の主人公の立場になって鑑賞するのも面白いと感じる出来事であった。

2015/06/14 09:51

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