小さな国語塾のつぶやき
言葉を選ぶ
小学生のうちは、行事作文を書くのが恒例だが中学生になると長期休みに「意見文」「読書感想文」「人権作文」などを書く機会が増える。学校の授業中に書くのとは違い、長期休みの課題なので時間的にじっくりと取り組むことが出来る。だからこそ、中学生以上の場合は「言葉を選ぶ」ことを意識してほしい。単に「初めて知った」「すごいと思った」「~したい」という簡単な言い回しだけではなく、そこにどんな言葉を付け加えると文章が生き生きとするかを熟慮し、じっくりと「言葉を選ぶ」という作業が大切。例えば、「異文化の人と付き合うときは、文化の違いについて理解したり話し合いをしないと誤解を招くと知った。だからきちんと相手のことを理解するために前もって異文化について調べたり・・・・」という文章があったとする。「誤解を招くと知った。お互いに誤解したままだと悲しいことだ。だから・・・」と言った具合に、事実の部分に少しでいいので自分の気持ちを付け加える、その時にはいつも書いているように、ありきたりの抽象的な言葉は極力避けのがポイント。
2015/06/09 10:49
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