小さな国語塾のつぶやき
一期一会
先日、スーパー内で「苺一会」という言葉を目にし、思わず「?」と足をとめた。6月1日から、帯広を代表する製菓メーカーである「柳月」が三方六発売50周年記念ということでイチゴ味の三方六を発売しており、それの宣伝文句であった。「一期一会」という茶道の言葉をもじったものであるが、成程~うまい言い方だなあと妙に納得。さて、「一期一会」とは【一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。茶道の心得を表した語で、どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきことをいう】。内容的にも「苺一会」はバッチリだと感心しつつ、帰宅後、ネットで調べてみたところ「苺一会」という言葉は全国的によく使われている当て字だということが判明。自分自身は「一期一会」から「苺一会」という言葉を知ったわけだが、逆に「苺一会」から「一期一会」という本来の言葉を知る人もいるだろう。順番はどちらであっても素敵な言い回しを知ることによって気分がホッコリする、素晴らしい当て字だと感じる。
2015/06/06 08:25
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