小さな国語塾のつぶやき
古典の抜き出し
漢文や古文と言った古典を習い始めの頃のテストには、古典本文の横に現代語訳がかかれていることが多い。そして、本文の一部あるいは現代語訳に棒線が引いてあり、その棒線の内容と合う部分を現代語から、あるいは逆に古典本文から抜き出させるという問が多い。たとえば、古文中に「将飲之」、現代語訳中に「ちょうどこれを飲もうとするとき」と一致させるといった具合。正直言って自分で古文を現代語訳するわけではないので、簡単だと思うのだが、意外と慣れないうちは答えを導き出せないことが多い。現代語訳には本文中にない言葉を補って分かりやすくしているため(つまり、訳中には本文に書かれていないことも書いてある)ので真面目に読めば読むほど迷うのである。では、どうするか?ズバリ「パズル」のように考える。例えば、棒線部が①文全体のどこにあるか?前半?後半?②「」の中か外か?③近くに句読点があるか?④同じ漢字や似たような意味の表現は?この四点を意識しておおよその場所や形式を検討するとすぐに正解にたどり着く。決して真面目に一行目から順番に読む・・・とはしないように。
2015/05/31 03:55
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