小さな国語塾のつぶやき
本文の逆
突然だが「成績が悪い、なぜなら勉強をサボっているから」という内容があるとする、それに対して「ではどうすれば成績があがるか?」と問いがあったら、当然答えは「勉強をサボらずに真面目にすれば良い」となる。つまり、成績が悪い原因の反対を答えればよく、こんなことは当たり前でしょうと思うだろう。実は、一見ややこしそうに思える記述問題の答えも先のような問答の延長だと思えばよい。昨日、中学生クラスで表と文章の融合問題の演習をしたところ、記述で手が止まってしまった生徒たち。内容は「(現在)自宅よりも病院で亡くなる人が多い(理由)家庭で看取る仕組みが整っていないから※本文、グラフなどを参照」問「自宅で最期を迎えるためにはどのようにすれば良いか」答え「家庭で看取る仕組みを作ればよい」となる。答えを本文から抜き出したり、あるいは本文を要約することに慣れている彼らにとっては、本文をヒントにして「逆」を答えるということに戸惑ったのだ。学年が上がるにつれて、単純に本文そのものをまとめる…だけではなくちょっとひねることも必要となる。これらの記述演習は夏休みに行う予定。興味のある方はぜひ!
2015/05/22 13:41
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です