小さな国語塾のつぶやき
作品の特徴
昨日の内容を今日は少々詳しく・・・。徒然草や枕草子の特徴を今日は紹介。徒然草は最初に具体例(自分が見たり聞いたりしたこと)、次にそれに対しての自分の行った行動や意見、最後に教訓を書いてあることが多い。この型を意識しておくと「作者の会話文はどこか」と聞かれると中盤以降に着目すればよい。また、枕草子についてはとにかく省略が多いので、省略されている言葉は、対比されている部分から引用する(あはれ、をかし)。また、主語省略については様々な判断基準があるが・・・とりあえず枕草子=随筆ということから、主語が完全にない場合は「作者」「人」を主語と考える。例えば、「うつくしきもの」では「すずめの子の、ねず鳴きするにをどり来る。」という文が出てくる。これは、すずめの子が、ネズミの鳴き声をするのではなく人間(作者)がネズミの鳴き声をまねている。ねずみのようにちゅっ、ちゅっ と鳴き真似をするとすずめの子 がをどり来て可愛いというのだ。難解な古文だが、少しずつ型や特徴を覚えていくとよい。
2015/05/18 15:13
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