小さな国語塾のつぶやき
「ただの・・・」
中学一年生の教科書に掲載されている俵万智氏の随筆の中に「ただの空」という表現がある。この場合、前後の文脈から「普通の空」という解釈、つまり「ただの」は「普通の」という意味になり、決して「無料の空」というわけではない(笑)。が、生まれてまだ12,3年の中学生にとっては「ただの????」となる言葉で、ワークでも「ただの」の意味を4択で選ばせる問がある。ワーク類を演習することによって「ただの」が「普通の」という意味があることを覚えればそれでいいのだが、分からない言葉があればぜひとも「調べる」ことをお勧めする。むろん、辞書(電子辞書可)で!なぜなら辞書で調べると、意味のほかに用例が出ているため、複数の知識を得られる上に記憶に残りやすいからである。例えば「ただの」に関して言うならば「十で神童十五で才子二十過ぎればただの人」という諺を一緒に覚えると教養アップ。ゆめゆめ「二十過ぎればただの人」ではなく「大器晩成」を目指したいもの。
2015/05/07 13:36
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