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小さな国語塾のつぶやき

「坊ちゃん」

夏目漱石の「坊ちゃん」はユーモアな文体、登場人物で読者をひきつける。坊ちゃんの話の中に出てくる人やエピソードは、今と時代は違うけれど、普段の生活で、よくいるような人や、よくあるような出来事がたくさん。だから、読むと納得できたり学べたりする。とはいえ、あまりにも個性の強い坊ちゃん、今でいうと「空気を読めない」タイプで現実世界では一般的な価値観と相容れない存在となりうる。でも、フィクションの中で出会うとき、それは現実社会・日常生活の中で出会うときとは違って、自分の利益が現実に損なわれるわけではなく純粋に楽しめ、時には「よくぞ言ってくれた、やってくれた」となる。そこで、違った付き合い方、ものの見方も可能となるはず。そこから「豊かな読み」は始まると思う。昔は「坊ちゃん」に対して、ただ「変な奴」としか思わなかったが人生を長く生きてきた最近はようやく「坊ちゃん」の面白さが分かるようになった。以前は理解できなかった名作を時間をあけて読み返してみることはぜひおすすめ。

2015/01/11 19:30

ヒデ@マニュ

一定の教養があってから初めて成立する事柄ってありますよね。例えば、古典落語なんかは最初聞くより何度か聞いてストーリーを知ってからの方が面白かったりします。押入れの奥を漁ってみます…(^-^)

2015/1/12 14:14 返信

スポット@めむr国語専門塾

コメントありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。古典落語のみならず歌舞伎なども古文の言い回し、ストーリを知ってからだと本当に楽しめると思います。

2015/1/13 03:16 返信

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