小さな国語塾のつぶやき
「未」と「羊」
いよいよ今年もあと3週間余り、来年は「未」年。「未」と書いて「ヒツジ」と読むのだが、なぜ「羊」ではなく「未」なのか?子丑寅・・・・・・とかぞえて亥に終る十二進法の数え方がある。その八番めが未にあたる。この数詞は、もとは子(=種子)から始まり亥(=核、結実してしんができる)に至る植物の発達段階を十二段に分けて表したもので、未はまだ熟しきらない成長途上の植物を表している。つまり未熟の未という意味であり。そこに身近な動物の名前を当て、ネズミ・ウシ・トラ・・・・・・と八番めには羊をもってきたという。国語においては「不」「無」「非」「未」を言葉の頭につけることで否定を表すが、「未」に関しては「未来」という言葉もあるように「いまはまだ・・・」だが、将来に大きな可能性や希望を秘めているといえる。止まることなく来年も成長していきたいものだ。
2014/12/10 11:07
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