めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
詩の技法
冬が来た「きっぱりと冬が来た 八つ手の白い花も消え 公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になった きりきりともみ込むような冬が来た 人にいやがられる冬 草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た 僕に来い、僕に来い しみ透れ、つきぬけ 火事を出せ、雪で埋めろ 刃物のような冬が来た」(道程 高村光太郎)。昨日あたりからぐっと冷え込んで「冬が来た」と感じ、先の詩を思い出した。さて、書き出しの「きっぱり」は状態を表す「擬態語」、「いちょうの木も箒になった」というのは「いちょう」を「~ような」を使わずに別のもの例える「暗喩(隠喩)」、「もみこむような冬」「刃物のような冬」の「~ような」は直喩。詩は日常的に鑑賞するのはしみじみとした味わいがあっていいのだが、テストとなると細かい技法を覚えなくてはいけなくて大変だが、少しずつ少しずつ小中生に身につけてほしい。
2014/12/06 16:56
-
ごっそりと寒波が来た
私は昨日から蓑虫になった
蒲団から出られず 手足も広げたくない
自動車は瞳を閉じて 世界を真っ白にした
地面は凍え固まり バリっバリっと音を立てる
ゲレンデを雪で埋めろ!ふかふかの雪で埋めろ!
十勝にだけ雪の少ない寒波が来た2014/12/6 23:44 返信
-
スポット@めむr国語専門塾 → ヒデ@マニュさんへの返信
コメントありがとうございます!素晴らしい、素晴らしすぎます!!!見本として授業で使わせてもらっていいでしょうか?それにしても・・・蓑虫状態になったヒデ@マニュさんを想像したら笑えます。実際はというとお忙しく活動されてらっしゃるから、エイヤッと布団をはねのけてるのでしょうが。
2014/12/7 03:19 返信
-
うわー、ありがとうございます!!!張り切って使わせてもらいます。ヒデ@マニュさんのおかげで一人でも詩に興味を持ってもらえれば・・・と期待しています。
2014/12/8 13:16 返信
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です