小さな国語塾のつぶやき
古文の「む(ん)」
現代語と古語は同じ日本語ながら全く違うので難しい。例えば現代語で「これいる?(欲しい?)」に対して「いや、いらん(いらない)」「~してもいい?」「あかん(ダメ)」という会話の場合「ん」は否定の意味。この「ん」の使い方は関西弁では当たり前。が、古文で「む(ん)」は主に「~だろう」「~したい、しよう」という推量や意思で使われる。例えば「一目見ん」は「一目見たい、見よう」となり、決して「見ない」という否定の意味ではない。他にも古語と現代語では全く違う使い方をする助動詞がいくつかあるので、「同じ日本語」と侮ることなく一つ一つきちんと決まり事を覚えておくことが大切。
2014/11/29 04:35
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です