小さな国語塾のつぶやき
溜飲が下がる
人は「心につかえているが、うまく言葉にできないこと」を他人に代弁してもらうと「そうそう、そうなんだ!そうなのよ」と溜飲が下がり(不平・不満・恨みなどがなくなって胸がすっとする)、 心がスカッとする。随筆の草分けでもある「枕草子」が千年以上たっても色あせない理由はそこにあると思う。つまり、普通だとなかなか口にできないことを清少納言ははっきりと言い切っているのである。たとえば「坊主はイケメンのほうがいい」「教養がない人は不愉快」といった具合に。昔々に書かれたことなのだが、読むと引き込まれ「そうそう、わかる!!!」「あるある、こういうことって」となるのである。古典の勉強のために仕方なく・・・ではなく、小中学生はだまされたと思って口語訳だけでも読んでみるといろんな意味で勉強になる。
2014/10/30 09:46
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