めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
学ぶ姿勢
吉田兼好が書いた「徒然草」の第百八十七段に次のような一節がある。「万の道の人、たとひ不堪なりといへども、堪能の非の人に並ぶ時、必ず勝ることは、弛みなく慎みてかろがろしくせぬと、ひとへに自由なるとの等しからぬなり。」(どんな道でも、玄人とは、たとえ非一流であっても、素人の達者と比べてみると必ず優れているのは、こちらはつねに油断せず、慎んで、軽々に事を行わないのと、素人がただもう我流で自由気ままに行うのとでは、その心がけに差が出るのだ。)まさにその通りだつくづく感じる。経験が長いとはいえ、決しておごらず謙虚な気持ちを忘れてはいけないと常に自身に言い聞かせてている。逆に今まさに学ぶ立場の場合は「我流」はとりあえず横に置き、素直に知識を習得しようという姿勢が大切だと思う。以前にも書いたが「素直さ」は勉強において不可欠なことである。
2014/08/21 03:00