めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
モンタージュよりも似顔絵
かつて警察で頻繁に活用されたモンタージュ写真が廃れたのは、あまりに具体的すぎて、抽象的な印象を伝えられないから。逆に似顔絵は、目撃者の話を聞いた係官がイマジネーションを働かせて描くだけに、印象を優先させたものとなり、見た人間の記憶を刺激しやすくなる。作文も同じことが言える。例えば「運動会」について書く場合、自分が活躍した競技について順番に延々と書くよりも一つの競技の盛り上がりを書くほうが読み手にインパクトを与える。人には見せない覚書、日記であれば出来事を順に記せばよいが、作文はあくまで読み手が存在することをお忘れなく。
2014/02/28 10:24
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