めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
玉虫色
原発についてのニュース報道で、アナウンサーが「玉虫色の議論」という表現をした。玉虫色とは、光の干渉によって起こる金緑から金紫の色調変化をする染色や織色。特定の色彩名を当てられないことから慣用句的に「どちらつかずの状態」のことを指す。こんな風に日本語は直接的な表現を避け、曖昧にぼかして表現することによって相手を傷つけまいとする。相手を慮ることは素晴らしいが、あいまい表現によって誤解を生じることも。国語においては多数用いられている「比喩表現」をチェックし、何を言い換えているかをきちんと把握することが大切である。
2014/02/26 12:37
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