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小さな国語塾のつぶやき

図式化

「きのふはけふの物語」(昨日は今日の物語)という江戸時代の仮名草子(仮名で書かれた読み物)の中にこんな話がある。「田舎から初めて京に出てきた人がいた。早速宿から見物に出ようと下人を呼び、道に迷わないように何かを目印にするように伝えた。いざ見物を終えて帰ろうとしたところ・・・下人は目印を見つけることが出来ない。なぜならば下人は途中途中の門柱に唾をつけたり、屋根にとまっているカラスを目印にしていたからだ。当然唾は乾く、カラスはどこかに飛んでいってしまったため・・・目印がなくなった」という笑い話。この話を読むと、なんて間抜けなんだ~と思うけれど、実は似たようなことを国語の問題を解くときにしてしまっているタイプが多い。どういうことか?長文を読むときに「キーワードをチェックする」ことによって本文のテーマや内容が分かるのだが、学年が上がりテーマや内容が複雑になってくると当然キーワードの種類も増えてくる。この時に、キーワードをチェックしただけで満足してしまっていたら先の古文の「カラスを目印」にしたり「目印として唾をつける」と変わらない。チェックをつけることはあくまでも内容理解を助けるための手段だが、下手すると「キーワードをチェックする」ことが目的になってしまっていると生徒がしばしば。最初はなかなかキーワードチェックを徹底できなかった頃に比べれば進歩なのだが、そこで止まってしまうと点数には結びつかない。複数のキーワードがどんな関係にあるのか?を理解しないことには本文の理解にはおぼつかず、正解にはいきつかない。ただ、キーワードをチェックするだけでは目印として唾を付けたものが順次、乾いていくのと何ら変わりはない。チェックしたキーワードを簡潔に図式化することが大切なのだ。図式化できる☞理解が深まるのだが、逆に理解が出来ていれば図式化が出来る・・・これではまるで「鶏が先か卵が先か」になってしまう。ではどうやったら図式化できるか?これは正直言って場数を踏むしかないという部分が大きく、最初は自力で難しいならば問題集の解説を参考に図式化、指導者がいるならば教えを乞うのが一番近道だろう。結局は正しい方法で地道に練習していくという作業が大切で、面倒だけれど「難解な文章を整理整頓する、図式化する」というテクニックを身に付けておくと例えば難解な?取扱説明書を目の前にしても落ち着いて対応できる、国語以外の科目でも理解のスピードが上がるという良いことづくめなので頑張ってマスターして欲しいと思う。

2018/04/20 23:08

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