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小さな国語塾のつぶやき

「良い・好い加減」

仏教学者、ひろさちや氏は息子さんが中学1年生の時に英語のテストで94点をとった時に次のように言ったという「そりゃあ、よかった。では、この次の学期末テストは三十点ぐらいとればいいんだよ。そうすると、平均で六十点になるからね。いい加減いちばんいいんだからね・・・」と。このセリフの真意は「もしもあなたがこの次のテストで百点をとっても、先生は決して褒めてくれない。二学期連続百点、と、際限のない努力を強要される。それじゃあシンドイ。だから、この先生の忠告を聞いてはダメだー。」だとか。ちなみに息子さんを担当している先生は「やればやれるじゃないか。この次は百点目ざしてがんばろう!」だったのだ。すでにお分かりだろうが、ひろさちや氏の「いい加減」とは「約束を破る」「時間を守らない」「ルーズ」という意味の「いい加減」ではなく、「(ちょうど)良い・好い加減」という意味だ。言葉にすれば違いは明確なのだが、厄介なことに「加減」というのは人によってそれぞれ違う、まさに加えたり減らしたりして自分にとっての一番いい状態を見極めなければならない。例えば濃い味を好む人もいれば薄味を好む人もいる、食事の量そのものも個々人においての適量がある。この、「加減」が人によって違うにもかかわらず人は「自分の加減」で動き・・・気づかないうちに人様をも「自分の加減」に当てはめようとしたり、人様のみならず自分自身を追い込んでしまう事にもなりかねない。ではどうすれば自分にとっての「良い加減」を保てるか?正直言って…分からない。分からないけれど、最近心がけていることは「自分の気持ちに正直になる」「人の『加減』に一喜一憂しない」ことだ。例えば、以前から決まっていた予定が相手の都合で直前にキャンセルになったとする。そんな時は昔だったら「え?ドタキャン?!ひどくない?!」と少々イヤーな気持ちになっていたけれど今や真逆。「そっかああ。ラッキー!神様から時間をプレゼントしてもらえた~!」と純粋に感じる。こんな風に相手の「加減」に振り回されなくなると自然と自分にとっての「良い加減」も分かり「自分の気持ちに正直に」とつながってきたかなあと実感している。

2018/04/05 02:51

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