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小さな国語塾のつぶやき

「後悔先に立たず」

「後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)」という諺がある。意味は「もう終わってしまったことをあれこれ悔やんでも、どうにもならない」、また「もう終わってしまったものをあれこれ考えても仕方がないから、これから先のことを考えよう」だ。この時期になるといつもあちこちで「もっとがんばればよかった」「あんなこと言わなければよかった」「ちゃんと準備しておけばよかった」という声を聴くし、自分自身も数えきれないぐらいに思うことがある。正直言って自分自身の失敗の数々はブラックホールに封印したい気分(している?)。でも人生半分を生きてきた今は次のように思うのだ。「失敗しない人っていないよなあ。いたらお目にかかりたい」「この(あの)失敗があったからこそ、今がある!と将来思えるように頑張ろう」と。さらには言い訳がましいかもしれないけれど過去の自分を振り返ってみるといとおしく感じることもあるのだ。「今から思うと失敗だったけれども、その当時は自分なりに精いっぱい頑張ってたよなああ。間違った方向に?!のこともあったけれど・・・。それが今気づけたから、あの時の自分に感謝しよう」と。とはいえ、失敗した瞬間や直後は、しばらくはどうしても時間が止まってしまい動けなくなるのも世の常。しばらくは止まった状態で次へのエネルギーを蓄えることが大切。そして次につなげればいいのかなあと心底思う。「後悔」と言えば次のようなこともよく聞く。「何かをやったときの後悔よりもやらなかった後悔の方が大きい」と。これはその通りだと思う。時と場合によって目の前にある「やるべきこと」が明らかに「火中に飛び込む」ことになることかもしれない。でも人生経験が長い人や人の身の上相談などを生業とする職業の人は「ああ、このままだと失敗する」と分かっていながらも敢えて身近な人やクライアントには「ぜひ挑戦したほうがいい」と背中を押すそうだ。☜実際にカウンセラーの方から伺った。それを最初聞いた時には「ひどい!何てことをアドヴァイス?するの?」と思ったけれど、今なら分かる。先日書いたように「若い時の苦労は買ってでもせよ」に通じるのだろ。自省をこめて。

2018/03/18 14:56

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