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小さな国語塾のつぶやき

「無い袖は振れぬ」けれど・・・

「無い袖は振れぬ(ないそではふれぬ)」という慣用句がある。意味は「袖の無い着物では、どうしたって袖を振ることはできないということから、持ち合わせの無いものはどうすることもできないということ。着物の袖は財布を入れておくところなので、袖が無いのは金が無いということで、金銭的な援助を申し込まれたときや返済を迫られた場合などに使う。」(故事ことわざ辞典より)。この慣用句の使い方には注意が必要で「金銭ではなく、意見や考えを出す場合」に使うことは避けるべきなのだ。誤用例としては「みんなで集まって解決策を考えろと言われたが、この状況でいい考えなど浮かぶはずがない。無い袖は振れないというものだ」。確かに「お金」という物質に関しては「無いものはない」、働いて賃金を得るとしてもまずは「働く」という行為が必要で数分後にお金が空中から降ってくるわけではない。けれど、意見・知識・考えに関してはどうしても自分一人では行き詰ってしまったとしても「本を読む」「人に聞く」「調べる(ネットなども含む)」という行動を起こせばうまくいくと数分後には解決しうるのだ。ふとそんなことを考えているとブロ友でもあり同業者でもある、尊敬するひさぺー 先生のブログ記事が目に飛び込んできた。ひさぺー先生の生徒達も十勝地方の中学生同様に夏休みには「税の作文」を書くという課題があるらしい。場所は違えども事情はどこも同じで、中学生たちは「書けない」「どうやって書けばいいか」と頭を悩ましている様子。それに対して、ひさぺー先生はご自分が「税金」については色々と「経験」をなさっているので「いくらでも書ける」とのこと。ウンウン、確かに。中学生にとって「税金」、しかもそれにまつわる「作文」と言われても「実感」「経験」が少ないので難しいのは当然だろう。だからこそ身近な人に聞く、調べる、調べた内容に自分の体験を照らし合わせて・・・という作業が必要になる。ちなみに本年度の生徒たちには、去年に十勝地方を襲った4度にわたる台風被害の復興、復興には税金が大きく関係しているというヒントを出したところ、見事入賞。塾生以外の入賞作品も「台風の復興」「復興支援に携わった経験」などなどといった実体験と「税金」をうまくつなげている物が多かった。「ない袖は振れぬ」けれど、知識・意見・考えなどは工夫次第でいくらでも自分のものにすることができる!面倒で大変な課題の一つである「作文」・・・、長い目で見た時にそれらを書くための工夫や訓練は必ず自分の身になると思う。

2018/03/14 16:19

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