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小さな国語塾のつぶやき

プラス面とマイナス面

「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」という諺がある。幸不幸は予期できない。何が禍福に転じるか分からないという意味で使われる。「淮南子」の塞翁の故事にちなんでおり、古文の入試問題やテキストにも頻繁に出てくる。内容を簡単に紹介すると「むかし、中国の北方の塞(とりで)のそばに翁(おじいさん)が住んでいた。ある時、この翁の馬が逃げ出してしまったので近所の人が気の毒に思っていたが、翁はたいして落ち込まない。しばらく後に、逃げ出した馬がとても足の速い立派な別の馬をも連れて戻ってきた。近所の人が喜んでいると翁は喜ばない。すると、この馬に乗っていた翁の息子が馬から落ちて足を骨折してしまった。それで近所の人がお見舞いに行くと、やはり翁は変わらない態度。やがて、戦争が起き多くの若者が命を落とすことになったけれど翁の息子は足を怪我したため戦争に行かず無事だった。」という話だ。この諺の元となったお話の中の翁の態度が素晴らしいと思う。なぜなら翁は物事のプラス面とマイナス面の両面を冷静に信頼して受け止めているからだ。物事には必ずプラス面とマイナス面が存在するのだけれど、冷静さを失うと時として片面だけがクローズアップされてしまう。例えば受験に置き換えてみると「志望校合格」=「プラス面」なのだけれどプラス面ばかりに意識を向けて努力を怠ると・・・折角、志望校に入学したにもかかわらず勉強についていけなくなるという悲惨なことに。また残念ながら「志望校に不合格」=「マイナス面」ばかりクローズアップしていたらずっとマイナスから脱却できない。マイナスから脱却するためには気持ちを入れ替えて入学した学校で頑張るか、あるいは別の方法をとる・・・。いわゆる逆境をバネにして頑張れば必ずプラスに転じる。結局はマイナス思考ができなくてはプラス思考の良さは分からない。むろんマイナス思考だけではだめだけれど。また、プラス思考だけでは何かがきっかけでそれに信頼が置けなくなった時に最悪な事態を招く結果にもなりかねない。プラス思考で突っ走るのはいいが結果失敗しても省みない、成功の糧にしないことに。マイナス思考あってのプラス志向であり、絶えず両極を頭の隅に置いておく必要があるな~とつくづく感じる今日この頃。

2018/03/02 03:30

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