めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
ビビッときた比喩表現
「14歳ホステスから年商10億のIT社長へ」(久田真紀子著2018.1.8初版発行)という本を読んだ。久田氏は株式会社ヴェスの社長。株式会社ヴェスは、パソコンや携帯、カーナビや家電といった製品に組み込まれたソフトウェアの検証を専門に手がけている。久田氏は去年、週刊女性や朝日新聞などに特集を組まれ、今や時の人となっている。かくいう自分自身も朝日新聞の連載で久田氏のことを知った。ある一人の壮絶な人生を赤裸々に書いている、この本の中で一番共感したのが「会社は子育てとよく似ている。会社を創業したときは、オギャーと産声をあげた赤ん坊である。(中略)5年たつと少しは手がかからなくなるが、それでもちょっと目を離せば簡単に死んでしまう。つまり倒産する。会社が10年を超えることには、思春期が近づく子どものようにやや複雑になってくる。」(本書210ページより抜粋)というくだり。「え?そこ?彼女の生き方に共感したのではないの?」という声が聞こえてきそうだけれど(汗)・・・正直言って彼女の生い立ちや生き方ががあまりにも壮絶なため「すごいなあ」と冷静な感想は浮かぶけれど共感という感覚ではない。話を戻して「会社は子育てとよく似ている。」という言葉を読んだときに「おおっ、素晴らしい比喩表現!!」と、嬉しくなったのだ。規模に関係なく自営業の方々(作家の方なども含む)は自分が提供するサービス、作品などはまさに「子供」のようだ。自分自身に関して言うならば国語教室を開いたのがちょうど3年半前、開塾当初はとにもかくも必死で試行錯誤の毎日だった。3年たつ頃になると少しだけ仕事(子育て)に余裕が出てきて、さあこれからはどんな方針で行くか(どんな方針の幼稚園、保育園に入れるか?)という可能性を模索していく時期になる。実際の子育ての場合は入園のほかに「習い事」をあれやこれやと始めて、しばらくして取捨選択し本人にぴったりの「何か」が見つかればそれらを生かすべくして親子でますます努力する…。自営の仕事も時期、方針、考え方が子育てとピッタリと一致する。色々と試してみて、果たしてどれが残るかは分からないけれど今年はあらゆることに挑戦してみようとワクワクして計画中。
2018/02/12 04:36
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