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小さな国語塾のつぶやき

冬の季語「おでん」

昨日の夕方、車中で何気なくラジオを聴いていると「おでん」という季語を使った俳句をリスナーから募集し、その中から逸作を選ぶという企画の番組が流れていた。冬と言えば「おでん」・・・特に寒い日は熱々のおでんを食べたくなるもの。それにしても、多くの具材が入っている煮物をなぜ「おでん」というのか気になって調べてみたところ、一般的に流布している説が次のもの。【おでんは、豆腐田楽の「田楽」に「お」を付けた「おでんがく」からおでんと名づけられました。なんと、その歴史は1200年以上も前となるのです。】(macaroniより抜粋)。これを読んだ時に「おでん」の歴史の長さにビックリすると同時に、確かに昔から小説や漫画に「おでん屋」さんが当たり前のように登場するはずだと妙に納得した。さらに調べてみると夏目漱石の未完の絶筆となった長編小説「明暗」に「おでん屋」さんが登場する。(※「明暗」とは夏目漱石が朝日新聞に連載していたが、病没のために未完の絶筆となった長編小説。)会社勤めの主人公・津田由雄が旧友の小林と会って帰りにどこかで一杯やろうという話に……。【彼は冷やかし半分に訊いた。「君が奢るのか」「うん奢っても好い」「そうしてどこへ行くつもりなんだ」「どこでも構わない。おでん屋でもいいじゃないか」二人は黙って坂の下まで降りた。】さて、自分の中では「おでん屋」≒「赤ちょうちんの屋台」≒「サラリーマンの愚痴のはけ口の場所」というイメージが長い間定着している。夏目漱石が「赤ちょうちんの屋台」というイメージで書いたかどうかは分からないが、昔から漫画などで「おでん屋」は「赤ちょうちんの屋台」として描写されることが多い。自分の中で「おでん屋」≒「サラリーマンの愚痴のはけ口の場所」が定着するに至る実体験がある。塾講師をしていた学生時代、社長に「おでん屋」に連れて行っていただいたことがある。とはいえメンバーは社長と二人きり・・・。正社員には言えないような「愚痴」を口が堅い学生講師に聞いてほしかっただけ・・・。こちらとしては「ご馳走になる」≒「仕事をしろ」という暗黙のプレッシャーで、正直言って「おでん」の味がよく分からなかった(苦笑)。以来、「おでん」は自宅でリラックスして食べるもの!となっている。※この記事は昨日(2月10日)にアップ予定だったが忘れていたため本日は二本アップする。

2018/02/11 15:59

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