めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「絶体絶命」「必死」
公立高校を目指している生徒たちに過去問演習をさせたところ・・・某生徒は四字熟語(2問)全滅!思わず手持ちのテキストを開かせて「ほらーっ、ここに載っているでしょう?!」とガツンと言った。なんだか嫌な予感がしたので中3生全員に「五里霧中」と「絶体絶命」を書くように指示したところ、「五里霧中」は全員正解したのだけれど「絶体絶命」に関しては半数が「絶体」を「絶対」と書いてしまった・・・。あーあ。確かに「絶対絶命」☞「絶対に(確実に)人間は絶命(命を落とす)」というのは真理だけど「絶体絶命」とは意味が違う!と伝えた。「絶体絶命」とは「逃れようがなく進退きわまった状態」をさし「絶体」も「絶命」も星占いの凶星の名前で運が極まり破滅する星回りと言うそうだ。さて誤字だけれど「絶対絶命」☞「人間は確実に絶命する(命を落とす、死ぬ)」という言葉から「必死」という文字を思い出した。以前に誰かが「必死」という言葉は「人間は必ず死ぬ」☞「だからこそ死を意識すると『今』を大切に生きるようになる」的なことを言っていたから。本で読んだのかネットで見たのかは忘れてしまったけれど、確かに「人は必ず死ぬ」ということを意識すればボケーっとしているのはもったいない。もしかすると明日には不慮の事故で亡くなるかもしれない、そう考えると「今」を大切に生きる=必死になるだろう。とはいえもしも余命数か月と言われたとしても何か特別なことをするわけでもなく(あえてするとすればお世話になった方々に挨拶状を書いたり、実際に会いに行くぐらい?)淡々と「今」を必死で生きるだろうなあと思う。さて、先日HPの管理をお願いしている方に数か月振りに連絡をした際にその方の今年の新しいヴィジョンなるものを知ることになった。かくいう自分自身も今年は新しいヴィジョンを持っておりそのことを相談すべくして連絡をした次第。もしかするとヴィジョンがあってもそれをやり遂げる前に絶命するかもしれない、それでも「やっておけばよかった」という後悔をしたくないからこそ「今」やりたいことを一つ一つコツコツとやっていくだけ、ただそれだけ。やりたいこと、やるべきことは人それぞれ違うけれどたとえ「絶体絶命」になろうとも「絶命」になるまでは「必死」で「今」を生きることが大切だと思う。
2018/01/15 20:23
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