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小さな国語塾のつぶやき

「制約」があるからこそ・・・

俳句と短歌の違いは?と聞かれると一般的には「字数の違い(長さの違い)」「季語を入れるかどうか」という意見が大半だろうし、むろんそれらは正しい。そういった制約に加えて明治期の俳人・歌人である正岡子規は「俳句はあるがままのものをあるがままにうつせ」という写生論で、短歌に関しては主観や時系列に描くことが可能だと言っている。2018.1.13日付の十勝毎日新聞に興味深い記事があったので紹介する。【一瞬の情景を空間的な広がりとして捉える俳句では、このような時間の流れは表現しにくい。が、短歌でなら、それが可能だ。短歌は「空間」よりも、むしろ「時間」を表現するのに適した詩型なのだ・・・。子規は自ら歌を作ることによって、そのような短歌の特質を体得していくのである。(引用終わり)】確かに、季語を入れてなおかつ17音の中に感動を詠み込むという制約の中には時間の流れをも入れるのは難しい。短歌ならば前半の5・7・5と後半の7・7で時間の経過を詠み込むことはよくあるパターンだろう。どちらが優れている、劣っているということは全くなく、結局は本人の好みで「俳句」として表現するか「短歌」として表現するかでよいと思う。ただしこの俳句の制約こそが素晴らしい作品を生み出す大きな要因になっているような気がする。また、人様からのアドヴァイスで印象に残っている言葉は意外とシンプルで短いような気がする。☜あくまで個人的に。さて、今日はセンター試験二日目、これが終わると2次試験、私立の一般入試・・・中学生にとっても私立の試験が来月には始まり、一言でいうと「時間がない」という状況だろう。でも言いたい、もしも膨大な時間的余裕があったら確実に勉強するか?と。ある意味「時間」という制約があるからこそ、この限られた時間内で何をどのようにすれば最高の結果を生み出すことができるか?と各自が工夫をすることになる。つまり制約のない状況がベストではなく、制約の中で何ができるか?と試行錯誤した者がそれなりの成果を出せるのではないだろうか?いつも「時間がない~」とバタバタ状態で常に自転車操業の自分に対する言い訳でもある(汗)。

2018/01/14 16:08

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