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小さな国語塾のつぶやき

餅は餅屋

先日、九州の友人が沢山の自家栽培のお米と自家栽培のもち米をついて作ったお餅を送って下さった!う、嬉しすぎる~~~!これで年を越せる!と大喜び。友人は代々農業を営んでいた家系(今は兼業農家)なので、お米の栽培からもち米☞お餅になるまですべて自家製、しかもどのお餅も大きさや厚さが均等、見た目よし、味よしで素晴らしいの極致!!まさにこれぞ「餅は餅屋」だと言える。「餅や餅屋」とは「どんなにそのことについて詳しくても、また作業が上手でもしょせんは素人。専門家にはかなわないので専門家に任せるのが安心と言う意味」。自分自身は、幼い頃に祖父母宅や地域のイベントで餅つきを経験し、お餅を丸める作業を何度もしたことがあるけれど・・・見るとやってみるとは大違いで意外と難しい。もち米が冷めると硬くなり割れやすくなるので、ある程度の熱を持っているうちに丸めなくてはならず、手にくっつくし・・・。子供にとってはとても楽しい作業だったけれど見た目は???いつの間にか餅つきイベントはなくなってしまい「餅≒購入するもの」となっていった。さて「餅は餅屋」の由来は二つあるそうだ。1つは「貸餅屋」と言われる商売から来ている説。2つ目江戸時代の「滑稽太平記」の中にある「餅は餅やがよし、指し合いのことは此方にまかせよ」という記述から諺になったという説。1つ目の「貸餅屋」といわれる商売は、忙しくて餅をつく時間が取れない人がこの「賃つき屋」に注文をする。すると頼んだ日に道具を持ってきて餅をついてくれ、鏡餅や普通の丸餅まで頼んだ種類を作ってくれる、この商売は江戸時代に登場した商売らしい。これらの由来を知ったとき「ああ、今も昔も年末年始の人々の忙しさは変わらないないああ」となんだか昔の人に親近感を覚える。人間は1日24時間と決まっており、やるべきことが沢山ある場合、自分だけですべてを完璧にこなすのは無理になってくる(やるべきことの内容は今と昔では大きく違うだろうが)。自主性を重んじることも大切だけど、時間的・精神的余裕がないときは「餅屋(専門家)」に任せることも大切だと思う。というよりもむしろそういう考え方は必要だと思っている自分自身はいかにして自分にぴったりの専門家を探すか?にかなりエネルギーを注ぐこともある。今年も楽してプロ製の美味しいお餅をお正月に食べることに感謝したい。

2017/12/30 21:03

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