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小さな国語塾のつぶやき

「目的」と「手段」

「手段」の対義語は「目的」なのだけれど、これらはイマイチぴんと来ない言葉で、よくありがちなのが「手段」と「目的」がいつの間にか入れ替わってしまうこと。例えば「幸せ」になるために「お金が欲しい」(目的)→「お金を手に入れるために働く」(手段)だが、平日は残業続きで土日も休日出勤・・・お金は手に入ったけれど全然幸せではないと言った具合にいつの間にか「手段」と「目的」が曖昧になってたり入れ替わってたりする。別の例としては「ダイエット」。きれいになるため(目的)にダイエット(手段)をするはずが気づいたらダイエット・痩せることが目的になってそれに躍起になっているという(まぁそれが続かない原因でもあるのだが…)。結局は「手段」=「ツール」にしかすぎず、最終的な「目的」のためには「手段」をいい意味で選ぶ必要があると思う。「目的のためには手段を選ばない」なんていうと少々物騒なイメージ、あくどいイメージがあるけれど「手段を選ばない」という表現を使うから良くないのであって「手段を選ぶ」と言い換えるとピッタリかなあと思う。つまりは目的を達するためには最善の手段を選ぶことが必要か。ところで友人のブログ佳代子で興味深い記事を見つけた。「先日、個展の打ち合わせでカフェのマスターとお話し。今回私はフライヤーは作りませんと告げました。利益が目的ではないしカフェにきたお客様にぶらっと見てもらえたらいいと。でもこれは自信の無さのあらわれだった、自分の持つ感覚や感性の過小評価。言ってから気づく、自分にも場を貸して下さるギャラリーに対しても失礼だ…。」(12月26日付ブログより引用)。そうそう、まさにこれぞ自分自身が日頃から感じており、そして言いたかったこと!なのだ。例えば「皆に喜んでもらうことが目的ですから・・・・」と言ってあいまいな立場で物事を行うことは意外と双方にとって窮屈だと感じている(むろんケースバイケースだけれど)。だから自分自身は相手と友人だろうが、付き合いが長かろうが「これはこれ。それはそれ」ときっちりと線引きしており「なあなあ」は避けるようにしている。具体的には相手が善意で大幅値引きをしてくれようとしても「私の価値はたったのこれだけ、と宣言するようなもので逆に失礼。私はあなたの能力を高く評価しているし価値を見出しているからこそ出すべきものは出したい。」というスタンスをとっているつもり。逆もしかりで自分自身もそのあたりの線引きをある程度は守ろう(例外はあるにしても)と思っている。

2017/12/26 16:52

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