めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「粒粒辛苦」→「一粒万倍」に!
粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)という四字熟語がある。これを生徒たちに「なんて読むと思う?」聞くとみな一斉に「つぶつぶしんく」!と元気よく答えてくれたけれど・・・正しくは「りゅうりゅうしんく」と読み、意味は「穀物の一粒一粒は農民の苦労と努力の結果実ったものであること。転じて、細かな努力を積み重ねて大変な苦労をすること。」となる。「粒」=「つぶ」と読むのはもちろん正しく、なかなか他の読み方を思いつかないようだったので「粒子は何て読む?」と聞くと「りゅうし」と言う答えが。さすがに「つぶこ」は変だし、理科で見聞きしたことがあるので「りゅうし」とすぐに読めたというわけ。さて、こういった漢字の読みはもちろんのこと何事も結局は細かな努力を重ねないことには、上達や成長はできない。そんなことは言われなくても誰しもが分かっているけれど、少しでも楽に…と思うのが人間の性。ではなぜ細かな努力が意外と続かないか?結果がいつ出るかが分からない、結果を実感できないうちに不安になるからだろう。☜自分自身がまさにそう!ただ、「一粒万倍日」(いちりゅうまんばいび、もしくは、いちりゅうまんばいにち)と言う言葉もある。これは吉日として有名な「大安(たいあん)」にも並ぶ大変縁起の良い吉日とされている。「一粒万倍」とは、たった一粒の籾(もみ)が万倍にも実り素晴らしい稲穂になることを表している。"手元にあるわずかな物で始めた事が何倍にも膨らむ"とされ、新しい物事をスタートするにはもってこいの日。ちなみに今月は明日とあさって(26日、27日)が一粒万倍日にあたる。気は持ちよう?!縁起を担いで明日から苦手科目克服、あるいは国語の難解な問題に果敢に挑戦する、大人の方は何か新しい決意を持つなどしてみてはいかがだろうか?粒粒辛苦を一粒万倍に出来るといいなああ~と思いながらこのブログを書いている。さて、自分?!もちろん明日、あさっては新たなことに挑戦するべくして計画中。単に粒粒辛苦に終わらせず一粒万倍に!
2017/12/25 17:26
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