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小さな国語塾のつぶやき

論説文の選択肢

今、手元に「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」(宝島社 神田桂一、菊池良著2017.6.21初版発行)がある。先日、公言していたように張り切って本を買ったもののなかなか手に取るチャンスがなく積読であった。ようやくようやくパラパラと好きな作家(ページから)読んでいる。宝島社の回し者ではないけれど、この本「面白い」!!!厳密にいうと作者が文豪たちの文章の癖を本当に良く把握し、模写しているのが素晴らしい。個人的にはP96の「エヌ氏の発明」(星新一)に思わず笑ってしまった。星新一の本を何冊も読んでいるからこそ面白さが分かる。つまり、人それぞれ文章の癖がありそれらの癖を知っていたり、好みに合っていると読みやすい。逆の場合だと少々厳しい・・・。では、試験などで「苦手な」「好みではない」文章が出たらどうするか?ズバリ!内容を理解しようとするのではなく、キーワードやキーセンテンスを探すことに意識を向ける!と割り切った方がやりやすい(少なくとも論説の場合)。本文に合ってるものを選ぶ選択肢ではほぼ間違いなくキーワードがちりばめられているから。読みにくい文章を何回も何回も読んだところで理解できるわけではなく、しかも限られた時間内に解かなくてはならないからこそ「論説文」=「型にはまっていることが多い」「キーワードがある」ということを意識すると瞬間に答えが出る。かくいう自分自身も問題を解くときに楽しんで読むときと機械的に読むときとがあり、どちらにしても「答えを見つける」ことに意識を向けている。それゆえ、いきなりの初見の問題を質問されても瞬間に答えが出せる。☜生徒からは「先生って読んでないですね。」と嫌味を言われるけれど。授業では正答以外の選択肢のどの部分が違うかを解説するが試験中はとにもかくも自信があろうがなかろうが解答しなくてはならない。受験生泣かせと思われる作家、評論家が少なからず存在しテキストやテストを見た瞬間に「ああ、これは○○には厳しいだろうなあ。」などと想像がつき、案の定というべきか先日「論説文」の本文に合うものを一つ選ぶという問で苦戦している生徒たち。キーワードをチェック(3つあった)し、それらをすべて含む選択肢が答えになることを示すと目が点になっていた。真面目なまっすぐな態度は素晴らしいけれど、正解を出すためには少々の邪道?!テクニックも必要か。

2017/12/24 18:05

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