めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「第一印象」を払拭するためには・・・
「第一印象」って大切で、意外と当たっていると思う。人生経験が多いほど集約された経験や勘から物事を判断できるから。とはいえブロ友である、ひさぺー 先生がおっしゃっているように「第一印象」、特にそれがいイマイチの印象の場合には「第一印象」にとらわれてしまうのはもったいない(12月22日付記事より)。ましてや経験が少ない若いうちに「国語≒難しい」「勉強≒楽しくない」という印象を持ってしまうのはもったいないの極致だと言える。とはいえ、気持ちは分かる・・・国語の場合は見た目と言うよりも「文章を読む」作業が必要なので面倒くさい!逆にいうとだからこそ誤解が生じやすいのかもしれない。ある意味、自分自身はそういった文章の持つ特徴を逆手に取っているけれど。つまり、実際に会った時の印象とは全く別の印象を与えるようにと意識して文章(このブログ)を書いている。さて話を戻して先日、小学生の保護者様が「本人は最初から難しいと思い込んで、別の塾の冬期講習会のテキストの説明を読もうとしません。それゆえ宿題が進みません。」とおっしゃった。どれどれ?と思い別の塾の冬期講習会のテキストを見せてもらい、思わず納得。グダグダと難しい説明が延々と続いているのを見るとそりゃあヤル気が失せるだろうと言いたい。むろん、とっても「いいこと」「有益」なことが書かれているのだけど子供にとってはパッと見た瞬間に「ヤル気」が失せるようなレイアウト。国語が大好きな子にとってはそんなレイアウトなどは関係ないと思うけれど・・・。保護者様には①ヤル気が起きないのは当然であること②「第一印象」でヤル気をなくことは小学生では「あるある」こと③悪い「第一印象」を払拭するためにお教室で行っている工夫をいくつか紹介した。さて、③について少しだけ紹介しておこう。小学5年生のクラスで「詩」について学習する際に、某生徒が以前に「学校で宮沢賢治の作品をやったよ。僕は宮沢賢治は好きだよ。」と何気に言っていたので「宮沢賢治」の絵本を準備した。そして具体的に絵本のページを開き「雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・」「東ニ病気ノコドモアレバ・・・西ニツカレタ母アレバ・・・」が「対句」になっていることを本人に見つけさせるといった具合。まさに「宮沢賢治ガスキナラバ 行ッテサクヒンヲサガシテヤリ」状態。大人だと柔軟にイマイチな「第一印象」を冷静に判断して「良い」方に変えることが出来るけれど子供の場合はなかなか難しい。だからイマイチな「第一印象」をいかにして「良い印象」にするかを工夫するのが楽しい仕事の一つ。
2017/12/23 21:36
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