めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
二重敬語
二重敬語とは同じ種類の敬語を二重に使ってしまうことで、文法的には誤り。敬う気持ちを存分に発揮しているという点においては評価するけれど?!それでも聞いたときに違和感があるのは職業柄か?それとも日本人として当然のことか?よくある二重敬語としては「お~なる」という尊敬を表す「れる、られる」を一緒に用いたもので「(誤)社長がおっしゃられていました」「(誤)先生がお越しになられました」など。正しくは「社長がおっしゃっていました」「先生がお越しになりました」となる。入試でも時々「次の表現に誤りがあればその部分に×をつけて正しく書きなさい」と言った感じで出される。点数配分的には大きくはないけれど、1点で合否を分ける入試では「敬語」では落とさずに点数を取ってほしいもの。また、敬語に関しては今後ずっとついて回る・・・つまり将来的に役立つ!ので繰り返し繰り返し学習して正しい敬語を身につけてほしい。とはいえ、自分自身が常に正しい敬語を使えているか?と聞かれるとはなはだ心もとない。ただ、「お~なる」と「れる、られる」を一緒に使わない!などと常に意識をしている。中学3年生で推薦入試を受ける生徒たちは各学校で面接練習が始まったようだ。面接で高得点を稼ぐためのポイントはいくつかあるだろうけれど、そのうちの一つは「正しい言葉遣い」だと言える。むろん、大人でも難しい「敬語」を15歳の青年が間違えたからと言って大幅に減点されることはないだろうし、「一生懸命な姿勢を評価し・減点なし」かもしれないが「正しい敬語」を使うに越したことはない。二重敬語以外にもよくある間違いが、あらゆるものに対して「接頭語」をつけること。「母さん」→「お母さん」、「餅」→「お餅」は正しいけれど「椅子」→「お椅子」とは言わない。かれこれ十年以上前に通っていた歯科クリニックはドクターをはじめとしてスタッフ全員がとても丁寧な対応をしてくださるのは有難かった。けれど「お椅子にお座りになられてください」と通院のたびに言われるとかなりの違和感があった。しかも全員がマニュアル通りに先のセリフを言うのでドン引き・・・・。「椅子に座ってください」でいいのにと言いたかった。一体誰の方針で、誰がスタッフの教育をしたのだろう?と今となっては懐かしい思い出。※この記事は昨日書いたものだけど、アップ出来ていなかったので今日アップする。
2017/12/16 19:04
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